連覇のかかる金澤敏明にとっては、実に過酷な防衛ロードとなった

睦月杯の開幕戦は澤村と小島

抽選風景

 

王将での決起会の後、場所を会館に移動して早速開催された睦月杯。初戦は決起会のくじ引きにて決定したとおり、

 

第1試合
澤村明憲−小島義久戦
第2試合
木村正一-山下敏子戦
第3試合
金澤敏明-井上靖則戦
第4試合
鈴木遥一-中田(安)戦
第5試合
伊澤敏夫-島田良太戦
第6試合
金井管史-田中広重戦

 

※2015年の睦月杯は12名のため第3試合と第6試合が1回戦突破で準決勝までのシードとなる。

 

連覇のかかる金澤敏明にとっては、実に過酷な防衛ロードとなったが、いかなる強豪でも退けてこそ真の覇者なのである。

 

昨年の金澤敏明の将棋は、現代的な将棋の風潮をまったく意に介さないかのような自由奔放で独創的な伊藤流の振り飛車が実に爽快であった。

 

さて、午後13時。
彼を取り巻く猛者たちの王座奪還戦は幕を下ろした。

 

初戦で難敵、老兵の小島とぶつかったのは澤村。

 

澤村は、昨年神無月杯の際と同様に▲6五歩の仕掛けだが、前回は▲7八金型、今回は▲5八金型と実は微妙に形を変えての展開だということが後ほどのデータから解かる。度々取り上げてきたが、澤村の振り飛車の考察は、同じ陣形を貫き通して優勢にしようとする居飛車な展開とは異なり、立て続けに指せそうな形を繰り出して、あとは勢いで勝負するというところがあるように思われる。

 

かなり最近の最高峰の振り飛車のパターンなのだが、昭和の時代から続く典型的な振り飛車の水脈と明らかに受け継いでいるものは同じなのである。

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