長月杯決勝　木村正一対森下秀郎の決勝の模様を考察

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木村正一対森下秀郎の中盤戦の模様を金澤敏明氏と澤村明憲氏の解説と共に考察

長月杯決勝　木村正一対森下秀郎

準決勝が順当に進んだが、参加人数の都合で翌日繰り越しとなった長月杯の決勝。
残暑厳しい9月の第2日曜日の正午過ぎにいつもの会館にて、金澤敏明氏と澤村明憲氏の解説によって執り行われた。

当方、分析ではAブロック、Bブロックの実力者の対局を考察してきたが、じつは裏側、C,Dブロックも鈴木遥一氏をはじめ、木藤明、田中広重など、猛者たちが参加していた。

その激戦区を勝ち上がって決勝へと駒を進めてきたのが、森下秀郎である。

さて、木村正一対森下秀郎の中終盤。

先手木村正一が中飛車から相穴熊となったのだが、ここでの森下秀郎の指し回しがインパクトあり。

穴熊時代を築きあげ、この界隈の親善杯を連続で制覇し、年間優勝を3年連続保った実力は伊達ではない。この日も穴熊戦の攻めも受けも知り尽くしたような見事な指し回しであった。

63手目盤面図、互いに穴熊を組み上げての打ち合いとなっているが、
ここで解説の金澤敏明が一言。

金澤敏明氏「ものすごく感覚的な形成判断をすれば、穴熊崩しで最も怖いには金攻めを成立させている先手の木村さんですね。」

森下秀郎が△45歩を指す。

澤村明憲氏が一言。
「これは…巧妙というか、木村さんにとっては嫌な手ですね。」

「はい、でも、先手木村正一と金攻めは結びつけるのが難しいため、後手森下秀郎は駒損はおそらく覚悟の上。
スピードで考えると遅い攻めになることも致し方ありませんね。」金澤敏明氏はそう語っていた。

木村正一対森下秀郎の中盤戦の模様を金澤敏明氏と澤村明憲氏の解説と共に考察