先月の七夕親善杯の1回戦の対戦相手と決まり手、見所などを記する。

常連メンバーに加えシニアからも多くの方が参加した七夕親善杯

 

早速だが、先月7日から催された七夕親善カップの対局から見所の場面を考察していきたい。
今回は若手とシニアが入り混じっての幅広い層の対決が多かった。
そのため、懐かしい戦術や、懐かしいトリックプレイなども飛び出し非常に見所が満載だったように思える。

 

今回も欠場することなく山下敏子氏や鈴木遥一氏ら恒例の顔ぶれの他、金澤敏明氏と澤村明憲氏といった中堅実力者も参加。

 

細かな解説は後日になると思うがまずはどのような陣形が印象的でどのような対局となったのかメンバーと初戦の対戦結果から書き綴っておきたい。

 

 

七夕親善杯

■七夕親善杯7/5(土)〜

 

1回戦

 

対局ポイント:▲4六銀・▲3七桂型

 

小島義久-金澤敏明戦(▲2五桂△4五歩)
山下敏子-中田(安)戦(△3三桂・△4二銀)

 

対局ポイント:後手急戦矢倉

 

井上靖則-鈴木遥一戦(△5三銀右)
内藤光義-島田良太(△5三銀右)

 

対局ポイント:▲3五歩早仕掛け

 

遠藤春義-澤村明憲戦(後手棒銀)
中村芳郎-木村正一(後手角交換無)

 

対局ポイント:雀刺し

 

内藤光義-遠藤春義(△2五桂から一点突破)

 

対局ポイント:矢倉

 

田中広重-伊澤敏夫(強気強行矢倉)
木藤明-金村勝則(後手左美濃急戦)
種村泰明-田澤和敏(相矢倉)

 

計20名10組の対戦となった。
後にこの中から印象に残った1回戦の名シーンを考察していきたい。

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