先手が金澤敏明二段から静かに連戦の幕はきって落とされた。

武蔵の龍虎再び

 

金澤敏明二段のライバル対局

 

2014.2人が対局したのは小正月の川越以来だろうか。
3月下旬に行われた金澤敏明二段と澤村初段の対局のメモを書き残そうと思う。

 

金澤敏明二段の相横歩取り△8二歩型1が印象的だったのは久しい再会の初戦だった。

 

▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△8八角成▲同銀△7六飛▲7七銀△7四飛▲同飛△同歩▲4六角△8二歩▲8三歩△8五飛

 

先手が金澤敏明二段からだった。

 

△8五飛は久し振り過ぎる応接。少しこの付近の記録が抜けておりやや雑だが致し方ないので記する。

 

▲8八銀△8三飛▲9六歩△7二銀▲9五歩△6四歩▲9四歩△同歩▲9二歩△同香▲9一飛△9三香▲7三歩△同桂▲6四角△8四角▲5三角成

 

この布陣どこかで見覚えがある形だと記憶を辿るが、思い返せば山下敏子氏と対戦した際の2戦目と同じパターンであることがメモで分かった。

 

やはり彼女から受けた洗礼は引きずっているのか、決着をつけたかったのかあれこれタイミングを見計らっては一つの戦術として実践に生かそうとしているのが目に見えて分かった。

 

△5六歩▲同歩△5八歩▲同玉△2八歩の場面で▲5四馬が相手の飛車から逃げる格好で一つの転機となる。

 

金澤二段と山下氏のときの進行であり感想戦でも出た△5八歩が有力のようであった。
でも、先手が少し良さそうな雰囲気でもあった。

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