春麗らかな4月の初旬に開催された埼玉交流戦の模様。

新春埼玉交流戦記事一覧

新春の埼玉交流戦

新春の埼玉交流戦、澤村明則初段対金澤敏明二段。第4局での場面。この日は珍しい事に1勝2敗と金澤敏明二段が負け越すと言う意外な展開。そろそろ1つ巻き返しておかなければ金澤敏明2段は勝ち目が無くなる大切な一局であった。この日の澤村明則初段は冴え渡っていた。余程、金澤敏明2段との昨年から続く攻防で研究に研...

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金澤敏明二段と横山氏の初顔合わせ

山下初段を破り翌々日に行われた如月杯の準決勝。対局者は初出場の若手の台頭、横山氏。何度かローカルで見かけている棋士だが金澤敏明二段と対戦するのはこのとき初めてだった。まずは後手金澤敏明二段が矢倉△7二銀からの棒銀。一旦▲8八銀と引いて受けられたのだが、その後銀を繰り替えて攻め合いになった。序盤戦は金...

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▲2六歩は打ったのではなく打たされた?

明暗わける鬩ぎ合いを経て、流石に後手金澤敏明二段は明らかに銀を得していた。▲4三角△2九飛成▲2四龍でOKと考えているのだろう。長く観てきているのでそのぐらいのことは我々にも察しはついた。△7六飛をある程度まで見てから△3三角を考察してみた。▲3六歩△4四角の攻めはあまり宜しくない筋のため▲同角成△...

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金澤敏明二段の△3七歩

何故△1三歩が本筋と彼らは考えるか?考えてみた。金澤敏明二段は▲同香成△同桂▲1八飛△2五桂▲1三飛成△3七歩△3七歩を指すシーンでは横山氏が嫌な一手を指されたときに出る癖の顎鬚いじりが出ていた。我々の間では有名な癖である。▲1八飛の場面では▲1四歩は△4五歩▲1三歩成△8八角成▲同銀△3六飛▲2四...

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△1七歩成▲同角△3三角の術中を回避したのだが?

△3六歩を指す金澤敏明二段に横山氏は▲同歩で応戦する。唯一負い目は▲2四歩のつき捨てを諦めたのか、あえてそうしなかったのか本意は分からないが、△1五角の角が活きている。以前からある手は▲1八飛で△4八角成▲同金△3六飛▲3七金△1七歩▲同飛△2八銀▲3六金△1七銀成▲4六金で後手優勢なことが定跡書の...

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流石の風物詩

如月杯の準決勝横山戦の3戦目序盤から後半〜部分を解析。▲同香には△3六歩とし、捌きに勝負を懸けるのが懸命か?似た形では△3六歩で▲1八飛に寄る手も考えられる場面。高みの対局ではよくこんな場面を見かける。▲1八飛となって△4五歩▲1一香成△8八角成▲同銀△3五飛と対抗し上手捌け形の金澤敏明二段。もうこ...

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諸葛孔明にも穴はある

▲1四飛に交換のあと、金澤敏明二段が△4三銀▲4六歩△3二金▲1七桂△5四銀▲4七銀△6五銀▲5六銀△7六銀▲8六歩△8七香▲7七歩△8八香成▲同銀となった場面。▲2一銀を狙っての体勢であっただろうか。優勢はキープできている。過程で▲8六歩が進行中一着で、下手金澤敏明二段はもちろんこの戦術を熟知しき...

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絶妙な矢倉に感銘

如月杯の準決勝後半戦。金澤敏明二段が矢倉△7二銀からの棒銀をした後の展開である。たらればの筋としては▲7八同飛△同成桂に▲9八玉と交わすと詰まなく、△3三桂などと手が戻ることになりスリリングだったかもしれない。矢倉囲いは各々の駒の繋がりや結束力が強いため、玉ががちがちに包囲されて隙がない。飛車は基本...

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互いの持ち味を魅せてくれた終盤の攻防から学ぶ

埼玉交流戦から2人の進化を探るに続く。局面はさらに進み。▲7七銀を受けた場面。8六にもプレスを与えておこうと玉頭を重宝するイメージが見える。受け棋風が流石といったところではあるがシンプルに▲7九桂とするのが結果論ここでは正解の形となってしまう。▲2四歩を犠牲に進めた結果、▲1六桂や継ぎ歩垂れ歩で▲2...

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明らかなミスと呼べるもの

澤村明則初段対金澤敏明二段交流戦解説に続く。局面は▲2八飛△8五桂▲1六歩△2二銀▲1五歩△4二角という風に運んでいったのだが、ここまでくるとさすがに後手が有利な情勢になってきているのは明確だった。我々素人が考えてしまうのは▲6五歩という選択肢は脳裏になかったのだろうか。▲6五歩とくれば△5五銀に逃...

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金澤敏明二段香堕ちの基礎ステップ

如月杯の準決勝横山戦の3戦目序盤の場面を振り返る。初手から△3四歩▲7六歩△4四歩▲2六歩△3二飛▲2五歩△3三角▲1六歩△4二銀▲1五歩 △6二玉▲4八銀△7二銀▲6八玉△7一玉▲7八玉△3五歩▲5八金右△8二玉上手△8二玉△4一金となったところで下手金澤敏明二段が一気に仕掛け、▲1四歩△同歩▲同...

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歩の手筋を学ぶ

金澤敏明二段が初戦を勝利し迎えた横田氏との第2局目。序盤に為になる打ちまわしに感じたシーンがあった。それは基本中の基本、歩の手筋だ。飛車で一気に2筋を突破したいシーン、横田氏は玉を包囲壁を作っていた。金澤敏明二段は▲2二歩へと進めた。取らないと桂馬取りつつ「と金」になるので△同玉を落す。この歩が餌の...

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明暗わける鬩ぎ合いの中で

連戦、次の対局でも後手となった金澤敏明二段が優勢に運ぶ。△7六飛と△3三角の存在が大きい場面だった。どちらも難しい変化であった。△7六飛以下▲7七歩△7五飛となり△2五飛をぶつけても後手金澤敏明二段の網にかかってしまう。▲1二成香か▲2二角成で攻めを催促する程度のことである。▲1二成香からは△4五飛...

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悪運尽きたり?勝負の分かれ道

金澤敏明二段に横山氏は▲同歩で応戦に続く数分程度の長考の後▲1八歩を叩く金澤敏明二段。△1三桂へ逃げられてしまうのが明確な状況で何故この手を選択したのか?▲4四角△3六飛の場面での選択肢は幅広かった。本意はけっきょく分からず仕舞いだ。戦法として▲1二成香へ引くべき場面だが、△2五桂▲同飛△4八角成▲...

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