金澤敏明と澤村明憲の新春川越親善杯、第2局目の模様をレポート

2回戦進出を決めたのは?宿敵同士の対決に観客は釘付け

 

1月16日(土)午前10時から開始された金澤敏明と澤村明憲の新春川越親善杯、第2局目。
第1局は、澤村明憲が見事43手目で金澤敏明の猛攻を凌いで勝利したのだが、はたして連勝となるか。

 

96手目の場面▲6ニ角となったところから考察していこう。
澤村明憲の持ち駒は歩5、金澤敏明は香などである。

 

31手目▲3三角成へ局面が進むと、持ち駒は澤村明憲が角、歩2。金澤敏明が歩2へと状況が変わっていた。

 

戦型は「横歩取り」。
6二玉型に囲った澤村明憲に対して金澤敏明は、「中住まい」の格好に。
澤村明憲から角交換を強行してそのままの開戦となっていった。

 

58手目△4八成桂。

 

澤村明憲は、飛、角、桂、歩3
金澤敏明は、飛、金、銀、桂、香、歩

 

互いに珍しくほぼノーガード戦法といったところ。
激しい踏み込みから一気に終盤戦へと流れ込む。

 

81手目▲7六玉となった場面。

 

2人の持ち駒は以下の通り。

 

澤村明憲は、飛、角、銀、桂、香、歩4
金澤敏明は、金、桂、歩

 

先に形勢を握ったのは力戦の雄・金澤敏明。
厳しい後手の追求の前に、澤村明憲は堪らず玉を上部に脱出。
伊藤流だけを貫く姿勢はとらず柔軟に戦術を変えてくる当たりは流石というよりほかない。
ハイレベルな攻防が続く。

 

91手目▲3三飛。

 

澤村明憲は、角、歩4
金澤敏明は、桂、香、歩

 

それでも、もはや後手が勝勢かと思われましたが
澤村明憲の粘りの前に、金澤敏明が寄せそこない形勢は混沌とした雰囲気に。
▲3三飛が決定的な一打となり、ついには形勢逆転へ。

 

95手目▲6ニ角

 

澤村明憲は、歩5
金澤敏明は、香

 

金澤敏明は受けに回るも
澤村明憲が鋭く踏み込んだ、上図95手目の局面をみて
金澤敏明は残念無念の投了。。

 

大逆転勝利を飾った
澤村明憲がなんと宿敵、金澤敏明に2連勝。
先手2勝で次回戦へ進むルールにのっとり、澤村明憲が睦月杯で久しぶりの2回戦進出を飾った。

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