6月に開催された水無月Tの試合結果など

水無月トーナメント記事一覧

水無月Tの観戦中

14/6/12(木)開催の水無月トーナメント速報----------------------金澤敏明-中田(安)戦現在79手目まで。外野で観戦している我々から観ていて後手中田が意外にも優勢に見えるのだが、金澤敏明二段がこのまま終わるはずもなく、ここからどんな戦術で巻き返すのかが見物の状況である。やは...

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水無月T。Bブロックの模様を掲載

----------------------内藤光義-中村芳郎122手目まで後手中村芳郎の勝利繰り返しとなるが、一手損角換わりの思想が分かってしまった後の場合、中村芳郎がいかに強く、いかにこのメンバーを研究をしてトーナメントに望んでいるか執念が伺えた。全大会はそれでも山下敏子氏に敗退したので、今回は...

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前回雪辱を果たし金澤敏明が勝利

2回戦屈指の好カードは、皐月Tの決勝のカード、金澤敏明-山下敏子戦。早くもこの両名のどちらかがT敗退となるが、先手は山下敏子氏。△6二銀▲7六歩△5四歩▲4六歩△5三銀▲4五歩△4二玉▲3六歩△3二玉▲3五歩△2二銀▲2六歩△5二金左▲2五歩△7二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛△1四歩▲1六...

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2回戦の澤村明憲−木村正一戦を分析

2回戦、金澤敏明二段が山下敏子氏から勝利を収めた後、同将棋盤でそのまま、2回戦の澤村明憲−木村正一の対局が行われた。1回戦では、遠藤春義の穴熊を見事撃破し勝利を収めた木村正一氏だが、ついに2回戦では各上実力者との対決。金澤敏明ら参戦者全員が見守る中、熱戦に突入した。序盤、相振り飛車3手目▲7五歩の場...

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澤村明憲氏の巧みな追い込み

2回戦の澤村明憲−木村正一戦を分析に続く。▲6八飛以下△2五歩▲7七銀△4四金▲6六銀△4二銀▲6五銀澤村初段が6筋の歩交換を急いだ狙いは▲6五銀と出るためであろう。こうしておけば角は5四に指せず、4五に打ってしまうと全体が不安定になってしまうことを防ぐ意図も感じる。△4四金では△2六歩と一歩換える...

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木村正一氏の最後の粘り

澤村明憲氏の巧みな追い込みに続く。木村正一氏はここで▲5八金と自重する。即効性のある治療薬を指しておき、相手の手を見てから方針を決めようという狙いだろうか。そして△4五角は絶好のアイデアだった。しかしこれによりハッキリと受ける気は無いと提示した格好になる。△4五角以下▲5六角△同角▲同歩△4五角▲5...

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噴煙の中、敵将の顔が見えながらの敗北

木村正一氏の最後の粘りに続く。普通に考えれば、95%以上、といっても過言ではないほどに、負けが決まっているが、万が一こうして回避し続けていればひょんな好機が訪れるかもしれない。結果的にもしこの対局で逆転勝利するようなことがあれば、ドラマチックだったのだが、結論から書いてしまうとそれは無かった。だがこ...

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水無月T決勝戦は金澤敏明-澤村明憲

水無月Tはついに決勝戦。対戦カードは金澤敏明-澤村明憲。またもやこの両名が激突することに。もはや見慣れた風景であるが、数ヶ月ぶりの対局となり出稽古三昧という澤村氏の台頭が楽しみな一戦となった。水無月Tは3戦して先に2勝をあげたほうが勝利というローカルルールで行われている。第1局、金澤敏明二段は相掛か...

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金澤敏明氏の相掛かりに筋書きはあるのか?

水無月T決勝戦は金澤敏明-澤村明憲に続く。金澤敏明は相掛かりにおける中原囲いの達人であることもこの界隈では知られている。金澤敏明自身はこの相掛かりを用いた際の勝率が体感で7割以上とかなりだが、対戦相手次第で当然これもぶれるため、一概に勝敗を予測するのは難しい。どうしてこの相掛かりを毎回指さないかとい...

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澤村初段の△5四歩が風向きを変える

金澤敏明氏の相掛かりに筋書きはあるのか?に続く。内藤光義-中村芳郎の初戦では多少このような将棋が盤上で繰り広げられたのだが金澤敏明-澤村明憲の攻防は正直次元が違う。△7三桂に▲6六歩は多少歯に着せぬところがあった。▲4五銀は攻め倒すつもりで配置した好手だったと考えられるため、意図するところは▲3四銀...

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先読みを噛み締めるように長考を挟む金澤敏明氏

澤村初段の△5四歩が風向きを変えるに続く。先の解説で明確なとおり、△5四歩のあとの展開は澤村初段が露骨に優勢。117手での金澤敏明二段の玉詰みとなり1勝目は澤村明憲初段が勝利を収める。こういったローカルの決勝で連戦対局というのは数年ぶりの二人。しかも早朝より頭脳を酷使してきているだけに流石に疲労があ...

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矢倉先手金澤敏明流早囲いに澤村明憲の暗中模索

水無月の2局目開始、その後である。矢倉先手金澤敏明流早囲いVS後手澤村明憲の暗中模索金澤敏明氏が矢倉を実践直後に語ってくれた。序盤からの展開▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八銀△6二銀▲5六歩△5四歩▲4八銀△5二金右▲5八金右△3二銀これまでの長い戦いで幾度となく観てきた。澤村明憲氏はいつもこ...

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金澤敏明氏は自己流の早囲い

さて実践に戻るが▲3七銀まで見ていきたい。△6四角▲6八玉△4二玉▲7八玉△3一玉▲2六歩△9四歩▲2五歩△3三金これに対する金澤敏明氏の戦法は自己流の早囲い。いったい何が狙いなのか本意が読めない最中、この二人の対局の歴史上、観たことのない盤面に気づくとなっていた。澤村初段の矢倉封じの本質は「囲いを...

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▲3五歩で場面は一気に架橋に入る

次に▲3五歩まで観ていく。△同歩▲2四歩△同金▲4五歩△3三桂▲3五歩で場は一気に動いた。この時、澤村明憲氏が矢倉囲いにいざなると▲4一角や▲6一角を交えて攻勢にでる展開が予想される。▲4五歩に対しては△3三桂が後悔したと語っていた。その後金澤敏明氏が▲4四歩に△4二飛で楽に場面を進められるという先...

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