神無月親善杯2回戦Cブロック金澤敏明vs山下敏子
霜月親善杯2回戦Bブロック「島田良太VS井上靖則」
四間飛車党としては、また楽たな若手が台頭してきている。壮絶な玉頭戦に。島田良太の4四銀、すわ鬼手かとばかり完全に思っていたのだが、単に手が見えなかったという対局後のコメントには驚いた。
この緊張感あるハイレベルな闘いでそんな凡ミスが奇跡の展開を生んでいるなど想像も付かない。
井上靖則の6四角、当然の手ではあるけれど、実戦の流れの中で指されると、すごく上質な技に見えて仕方が無かった。
島田良太はその若さとフレッシュさで今最も勢いのある若手。
年間王者決定Tに出られたら、"第二の金澤敏明扱い"にされるのではないだろうか。
我々も非常に応援している期待の新星なのである。
神無月親善杯2回戦Cブロック金澤敏明vs山下敏子
5月の皐月親善杯以来の勝負。今年2度目の対戦であった。しかし実はまたもはこの対局でも相横歩取り角交換型。
こうしたローカルの場合、同一戦型が極端に集中して指されるのは、一時的な流行ということの他には、我こそはきわめて指しこなしたいという職人的自我の強さが現われた格好なのかもしれない。
7七桂型で、後手の山下敏子が3三桂と応じたのも割とレアな展開にみえた。
さらに急遽、角を交換するにしても同じ横歩取りであっても、突然、目立つ将棋になるように感じてしまうのが意図がわからないこともあった。
この対局を別室解説していた2回戦初戦もなんなく突破した澤村明憲氏。
5七銀型三間飛車で、形が見るからにこのゲームを圧倒していたことを証明していた。
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