年初の打ち初め、金澤敏明氏と澤村明憲氏の2016スタート

新年一勝負目は澤村明憲が金澤敏明を43手目で封じ勝利

睦月杯の様子イメージ

 

年初の打ち初め、金澤敏明氏と澤村明憲氏の2016スタート

 

川越界隈のアマチュア将棋ファンの集い、川越親善杯が今年も幕を開けた。
新年の幕開けとして1月9日〜成人の日にかけて開催された今回のオープニングマッチを勤めたのは同門ライバル金澤敏明氏と澤村明憲氏。

 

ギャラリーが10名ほど観戦する中その第1局目から波乱含みの展開となった。
細かな選局は後日、掲載するが、結果は、澤村明憲が43手目を封じて1日目を終えた。
持ち時間各8時間のうち消費時間は金澤敏明が3時間57分、澤村明憲が3時間59分。
この2人の対局の第2局目は来週16日の(土)午前10時から対局を再開する。

 

またこの日行われたもう1局の対戦カードは、金澤敏明ら伊藤流の後輩若手、菅野恭平と島田素子の親善杯、初陣対決。

 

女性の島田が先に対局室に入り、大先輩の山下敏子による振り駒で、第1局は菅野の先手番に決まった。両者が指しなれた矢倉模様の出だしとなったが、島田は早囲いの作戦にうってでる。菅野は玉の囲いより先に銀の進出や桂跳ねなど、積極的に急戦を目指す構えた。

 

島田が8八玉と指して矢倉囲いが完成する寸前に、菅野は15分以上の長考で5五歩と動き、攻勢を取ろうとした。郷田も角取りに突く6五歩で強気に応戦し、波乱含みの展開のうちに封じ手の局面を迎えた。

 

別室で解説をしていた、金澤敏明氏と澤村明憲氏らは「序盤早々、王将の6八玉が普通であれば、迅速に玉を囲おうとする今までにない新発想。一手一手がハイレベルで、2人で新しい将棋を作り上げる非常に見応えのある展開でした。互いの角がいかに作用するか見物で、我々も気を引き締めなければ足下を救われるなとひしひし感じました。」と語った。

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