新春の埼玉交流戦
新春の埼玉交流戦、澤村明則初段対金澤敏明二段。第4局での場面。
この日は珍しい事に1勝2敗と金澤敏明二段が負け越すと言う意外な展開。
そろそろ1つ巻き返しておかなければ金澤敏明2段は勝ち目が無くなる大切な一局であった。
この日の澤村明則初段は冴え渡っていた。余程、金澤敏明2段との昨年から続く攻防で研究に研究を重ねてきたと見える。この4局目も変形型の矢倉3手角の布陣を引いていた。
以前同大学OBの村上忠彦2級と対戦した際にも用いていた布陣で、その時は早い段階で△5五歩を指され若干困惑気味な展開になったことを覚えている。この日の局面では金澤敏明2段が△7三桂を序盤にはねたためにコースを経由しなかった。
矢倉を指せない我々素人の目で考察するには、先手金澤敏明2段がかなり指し易そうに見えるがなんとも言え無い。後手澤村明則初段の布陣は8三一帯がすかすかになっているので、▲8三銀とか▲8三角の形になろうものならここから喰って入玉の可能性まで見えている。
こういった局面では△9三香のような攻めではあまり感心と興味が沸く形に我々から見ても到底感じられない。
それは居飛車の得意な金澤敏明2段はどのように対処を考えているのだろう。
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