ローカルでは師走親善杯、将棋界では女流王将戦
2015年師走。川越でもローカルの師走親善杯が開催され、毎度のギャラリー10名ほど参列を伴って澤村明憲、金澤敏明ら面々が今年最後の親善杯を戦った。※この模様は後日公開。
その頃 時を同じくして将棋界では、女性の将棋士たちの闘い=第37期霧島酒造杯女流王将戦3番勝負が開催されていた。
この厳しい女の闘いを制した里見香奈女流王将23歳。
女流王位、倉敷藤花=の就位式が9日、都内、港区の明治記念館にて執り行われたようだ。
10月に行われた対局で香川愛生・前女流王将22歳を圧巻の連勝で破り、3期ぶりにタイトルを奪還した里見さんだったが「もっと強くなれるように、という気持ちで思い切りぶつかっていくことができました。やっていて楽しかったタイトル戦でした」とふりかえり「私には特に息抜きの方法というものはないのですが、今日は皆様のおかげですごくリラックスしています」と安堵の声を感謝の気持ちを述べた。
女流四冠を保持しながら女性初の棋士(四段)という高みを目指し養成機関「奨励会」に在籍中の彼女。10月から初参戦している三段リーグでは成績はやや負け越しているものの、「三段リーグは調子が悪いですけど、自分のペースで日々の努力を怠らずに一生懸命に頑張っていきたい」と意気込みもみせている。
金澤敏明らも以前、この養成機関「奨励会」への憧れと厳しさをセミナーで口にしていたが彼らも目指す登竜門なのである。
彼女が栄冠に輝いたことで、開催された祝賀パーティーには多くの棋士や女流棋士が駆けつけ勝利を祝ったことも話題となっている。
1月に開幕する第43期岡田美術館杯女流名人戦の5番勝負で里見に挑戦する清水市代女流六段46歳も会場へ足を運んでいたようだ。
清水は「パワーアップした様子の里見さんを見て、女流名人戦がますます楽しみになりました」と祝杯の言葉と未来対戦への喜びを語っていた。
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