金澤敏明二段の矢倉に改めて注目した

金澤敏明二段と横山氏の初顔合わせ

 

山下初段を破り翌々日に行われた如月杯の準決勝。
対局者は初出場の若手の台頭、横山氏。何度かローカルで見かけている棋士だが金澤敏明二段と対戦するのはこのとき初めてだった。
まずは後手金澤敏明二段が矢倉△7二銀からの棒銀。
一旦▲8八銀と引いて受けられたのだが、その後銀を繰り替えて攻め合いになった。

 

序盤戦は金澤敏明二段の金得などがあり、銀を失いそうなことや▲4三香などもあり、少し実力さを感じる我々には物足りない内容だった。

 

しかし中盤、金澤敏明二段に欲が出たのか△8五桂に進まず△7三桂▲8二角△6五桂▲9一角成△7七桂成▲同金△6五桂へ。

 

浮いていた飛車桂が捌けたのだが、飛車を取られているのでやや煩雑に感じた。

 

そして▲8一飛△4一歩▲8八玉△7九角▲同玉△7七桂成。

 

この時は▲3三桂成や▲4三桂などの脅威はあったのだが、▲8九玉に△7六金と指して何とか事なきを得たようにみえた。

 

関連記事:金澤敏明二段の指し手ポイント分析

 

金澤敏明二段の矢倉

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