澤村明憲や金澤敏明らローカル将棋士と最高峰のプロの所要時間を考える

プロの棋士が教える長考の意義

 

yahooのトピックスニュースにこんな記事がアップされていた。
棋士が指摘する“長く考える”ことの大切さ
(引用元:yahooより)

 

つまりは、歴戦のプロ、佐藤氏が語る、長時間にわたり集中し、何手も先を読む思考法はどんなものなのだろうか。というお題の思想論である。

 

私もこれまでローカル将棋を追いかけてきたが、この思考時間というものについては何か正しいか結論がでていない。

 

本の著者は「1秒間に1億と3手読む男」という異名を誇る人物。

 

以前、澤村明憲や金澤敏明らも短時間(1秒以内)に1手2手先を読むのは体幹のようにもはや備わっていると語っていたことを思い出すが、著者はそれ以上の猛者なのである。

 

記事には、持ち時間をMAXで使ったり、開始間もなくの序盤戦、戦局がみえない最初のうちから長時間の長考を行うタイプの将棋士を「長考派」、反対にあまり時間を使わないタイプの将棋士を「早指し」「早見え」と呼ぶらしく、最近では、プロ棋士戦の持ち時間は短縮傾向にあるとのことで、つまりは、早指し派が主流になりつつあるのだ。

 

もちろんローカル将棋でも、長考派のタイプは観客からも嫌われ観戦希望者も少ない。
観客が望んでいるのはやはりテンポよい将棋なのだ。

 

著者自身も、とにかく多くの実績と経験を積むために、少しでも番数を稼ぎたいという気持ちで、奨励会時代は持ち時間が一手10秒という非常にスピーディーな将棋を意識し、持ち時間10分が切れると即負けになる「10分切れ負け将棋」という将棋でトレーニングを積んだ経験もあるのだそうだ。

 

さいたまローカルで行われている親善大会でもこのようなルールを導入してはどうだろうか。

 

長考派はいずれにしても少ないので意義を唱える者も少ないと想定されるが果たして。

関連ページ

振り飛車戦で大切なこと
金澤敏明氏が振り飛車戦においての捌きの技巧について解説