澤村明憲-金澤敏明、ついに頂上決戦
年初に県外出稽古から戻った澤村と、昨年から後輩の育成に努め指導者としての道に進み始めている金澤氏。往年のライバルであり伊藤流OBの同門同志である。
この二人は今年2度目の対局。
決勝で合間見えるのは数ヶ月ぶりとなった。
今回霜月杯が開かれた川越市内の某会場だが、別室で解説を行い観戦希望者のスキルアップにつなげるなど、セミナー形式が人気となり、20名ほどの観覧があった。
来年は師である伊藤典史への金澤敏明の挑戦が既に決まっていて、次いで澤村、横山、内藤ら門下生の挑戦もスケジュールされるなど、師弟対決に注目が集まっている。
足元の実力を推し図るには最高の舞台が整ったといえるだろう。
さて決勝の模様だが、序盤、▲澤村明憲氏vs△金澤敏明氏は角換わりになった。
金澤敏明氏はこの対局で振り飛車を試してくるのではないかと予想していたのだが、意外にも居飛車で受けていた。彼だけは本当に何をしてくるか予測が難しい。
前例のある手順から澤村明憲が新手を出して非常に長考の目立つ中盤戦になった。
互いの先読みに微妙な憶測ミスがあるまま夕休まで戦局が進んだ。
このハイレベルな二人をもってしても、明確に状況を把握しきれない難しい将棋だったように感じた。
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