11月の初旬の大局観答弁
金澤敏明氏と金井管史氏が11月の初旬、大局観を語るセミナーを開催した。
20名ほど席を設けて実践を見てもらう形式だったが、注目したのは先読みについての討論だった。
参加者からの一問一答がありそのやり取りをメモした。
「どの程度先まで手は読んでいる?」>参加者
「これははっきりいってケースバイケース。先まで読んだり幅広く読んだりする事が、成熟」だと金澤敏明氏が応えた。
「どこまで先を想定するか、予めここまで、と決めることは大切?」>参加者
「局面ひとつを一節と考えて二節、三節・・・と場合によっては四節まで考えることもある」
そう応えたのは金井管史氏。金澤敏明氏も賛同されていた。
確かにそれが出来ないと際どい鬩ぎ合いの中ではこの二人のような勝率を保てない。
また二人はこうも応えた。
「ある程度のレベルのトーナメントや巷の大会では、そのような配慮は必ずしも必要ではない場合もあります。」
つまり先読みは自分で必要性を見極めることが必要であり、決まったセオリーなどあまりない、というかセオリーを自分で作っていくことが大事なのだと理解を深めた。
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