星は2勝2敗のタイへ
澤村明則初段が快勝し2勝2敗のタイに持ち込んだ場面。
澤村明則初段が金澤敏明二段に挑戦する格好となった第6回秩父交流トーナメント。
第4局では先手の澤村明則初段が快勝。最近このカードの番勝負となると序盤、澤村明則初段が新戦法を持ち込んで金澤敏明二段の意標をつく勝利が見られていたのだが、この日は、前半2つを落しその後、連勝で追いつくという、真の実力を証明するかのような拮抗した闘いに我々外野は惹きこまれていた。
星は2勝2敗のタイへ。
本局で最も印象に残った一手は、解析しようにも到底理解を超えた指し手であり未だ考察のしようもないのだが、6八の金に紐を付けたことで忍耐力ある陣形をとっていて、終盤の寄せ合いの局面を向かえようやく本領発揮というか意味合いが証明されてきた。そこまで見越しての事前の仕込みは金澤敏明二段のお手の物。といいたいところなのだが、この日は澤村初段が一味も二味も違う。
ここから畳み掛けるような攻めの連打で快勝を収めたのだ。
そして2勝2敗となった。
最近の澤村初段−金澤二段のライバル戦はスコアに差がつかなくなるケースが増えてきている。それだけにこのようなデッドヒートはファンにとって白熱する楽しみなカードであり、新手の技への楽しみも多く学ぶものも測り知れない。
残りの3局もハイレベルな見たことの無い戦術が飛び交う対局となっていった。
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