山下初段は△5五歩-△5一飛であったのだが、△5五歩は▲同銀で金澤敏明二段の銀を誘い出す結果となり、△5一飛に関して、玉飛のニアで悪手となったうえ、飛車が危険な状態を作る駒になる展開へ。これには、ここまで順調な山下初段も数分間の長考に入る。表情に明らかに(まいったわね、こんなはずじゃなかったのに)と...
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両名の対戦成績は、金澤二段が5勝、山下初段が2勝と、実績では金澤二段がややリード。先手は金澤二段で対局は開始した。山下初段のダイレクト向かい飛車に、金澤二段が▲6五角を迅速に叩き打ち、早速力戦になっていった。お茶を酌み交わす和やかなムードの中にも、山下初段のメラメラと燃える闘志を感じた。山下初段は後...
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結果として「端玉には端歩」を表現するかのように、受無しに追い込んだ金澤敏明二段が107手で山下初段から連勝を納めた。中盤までの和やかな空気から、終盤にかけての変化は、雷雨の雨模様が一気に晴れ渡るかのような気候がめまぐるしく変わる様のごとしであった。山下初段は小駒だけで、ベストな詰め駒が無かったことが...
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金澤敏明二段と山下敏子初段の終盤戦に続く。先手金澤敏明二段はこの旨味を味わうべく、△5七金を換えず▲7二馬でせめる。△6八金▲同金引は飛金交換の無駄駒ではあるが、6七の金が6八にできたことで体制も俄然良くなったこと、そもそも飛車自体有効な動きではなかったので、金換えになったならそれで満足といった表情...
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金澤敏明二段と山下敏子初段の対戦は終盤を迎える。金澤敏明二段はその後▲7九金を繰り出した。この金の筋もローカル対局でお目にかかるのはこの二人の対局と、澤村明則初段の対戦時ぐらいのものだろう。これだけの場面でこの耐久力はただただ恐れ入るものだ。この一手によって、先手金澤敏明二段が玉が鉄壁のブロックに変...
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先週の週後半、金澤敏明二段-山下敏子初段の若手-ベテラン戦から。トーナメント形式で行われていた如月杯。3回戦屈指の好カードであった。年齢差は20前後あるものの、格では金澤敏明二段が上。どのような戦術が飛び出すか見物であった。金澤敏明二段はアマチュアの学生時代から将来を有望視されていたエリート的存在な...
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金澤敏明二段は完全に負け試合が無いというわけでもない。対局者のレベルによって勝敗はもちろん左右されるし、連敗を喫することもある。だが、明らかに勝率は圧倒的率を誇る。その強さを一つの戦法だけで分析するにはあまりにも幼稚であり、あらゆる角度からその無限とも思える戦術を考察しなければならない。金澤敏明二段...
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